脱力の大切さ
Category教室理念
春はもうすぐそこ!というような、気温になってきました。
今年の冬は寒さがちょっと厳しく、慢性の肩こりが悪化して湿布や温熱治療にお世話になりましたが…やっぱり年なのでしょうか。(運動不足です。)
寒さで体がこわばると、筋肉も上手く収縮できずにやはり演奏に支障がでるのを痛感します。
筋肉が固かったり上手く脱力できないと、なんというか…こう、カドのある音が出てしまい、しなやかな音やまろやかな響きが出せません。
つい、先日まで電子ピアノで練習していた小学4年生の生徒さん。
発表会に向けてベートーベンのソナタを仕上げにかかっておられます。
最近、打鍵や音の響きがとても洗練されてきたな~と感じ、
「もしかして、ピアノ新しくなった?」
と尋ねたら、
「うん!本物のピアノになった!」
と、教えてくれました。
もともとしっかりした良いタッチで弾いておられたのですが、電子ピアノだと脱力の微妙な感触が分かりにくく、力いっぱい弾くことが中心だったので、何とかできないかと思っていましたが、本物のピアノになってから、あっさりと脱力のコツを掴んでしまわれ、びっくりしました。
おかげで、細かなニュアンスやぺダリングの指導も以前より伝わりやすくなり、やっぱり本物のピアノの必要性を改めて感じました。
脱力のしやすさは、やはり本物のピアノに限りますね。
生徒さんのこれからの伸びしろが、一気に倍になったように感じた瞬間でした。
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